rubyのソースコードのコンパイルからrailsの起動まで

http://d.hatena.ne.jp/tatsumi-da/20080421#1208788517の結果、ソースコードからrubyをインストールしなければならない状態に追いやられてしまったため、健忘録のためにメモ。

まず、コンパイラのインストール。C++コンパイラが必要。今回は、Microsoft Visual Studio 2008 Expressの中の、Visual C++ 2008 Expressを利用する。ダウンロード先はhttp://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/ 。DVDイメージをダウンロードして、Alcohol 52%とかでDVDイメージをマウントしてDVDから起動し、Visual C++をインストールする。イメージファイルのマウントができないときは、DVDに焼いてしまった方がいい。この辺は略。

次に、Visual C++を起動し、メニューから[ツール]-[Visual Studio 2008 Command Prompt]を選択してコマンドプロンプトを起動する。このコマンドプロンプトコンパイルする。

次に、Rubyソースコードをダウンロードする。今回は1.8.6のスナップショットをダウンロードする。ダウンロードの安定版スナップショットをクリックして、ファイルをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルを解凍。ただし、アーカイブunix系列で善く使用されているtar.gzipなのでLhasaとかでは解凍できない。わたしは、アーカイバDLLと解凍ソフトとしてcaldixとnoahを使用している。

解凍してできたフォルダを、C:\tmpとかに移動しておいた方がいい。フォルダに空白とかあったりしたら何かと面倒なので。ファイルを解凍すると、C:\tmp\rubyフォルダができる。
さっきのコマンドプロンプトに戻り、このフォルダに移動して、rubyコンパイルする。

>cd c:\tmp\ruby
>win32\configure.bat
>nmake
>nmake test
>nmake DESTDIR=/ruby install

で、C:\rubyにインストールされる。

次に、rubyフォルダへのパスを通しておかないといけない。マイコンピュータのプロパティで詳細設定の環境変数で、PATHにC:\ruby\binを追加する。追加したら、先ほど起動したコマンドプロンプトやVisual C++をもう一度起動し直しておく。

次に、rubygemsをインストールする。http://rubyforge.org/frs/?group_id=126から最新版の rubygems(現在は1.1.1)である、rubygem-1.1.1.tgzをダウンロードして、先ほどと同じように解凍して、c:\tmpに移動する。で、さっきのコマンドプロンプトでmakeする。

>cd c:\tmp\rubygems-1.1.1
>ruby setup.rb
>nmake
>nmake install

で終了なのだが、このままではgemが起動しない。zlibというライブラリが必要なので、それをインストールする。 http://www.zlib.comからwindows版のzlib(現時点で1.2.3)をダウンロードして、c:\tmpに展開する。c: \tmp\zlib123-dllフォルダができるので、この中のlibフォルダとincludeフォルダをc:\rubyにコピーする。また、 zlib1.dllはc:\ruby\binにコピーする。で、rubyのソースファイルからruby-zlibをコンパイル

>cd \tmp\ruby\ext\
>ruby extconf.rb --with-zlib-include=c:\ruby\include
>nmake
>nmake install

で完了する。zlibのエラーがコレで出なくなるはず。

あとは、gemからrailsをインストール。

>gem install rails -y

で、railsがインストール完了する。